〒245-0053 神奈川県横浜市戸塚区上矢部町47-3 ラムーナ横浜戸塚スカイリッジ701号
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【目次】
1.うつ病とは
2.うつ病の障害認定基準
3.日常生活能力の判定(うつ病)
4.日常生活能力の程度(うつ病)
5.仕事をしている場合(うつ病)
6.障害認定で考慮されるその他のポイント
7.うつ病の方の受給事例
~障害年金専門・うつ病の受給実績多数~
受給実績多数
(横浜戸塚障害年金サポートセンター)
「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される症状を抑うつ気分と言い、抑うつ気分が強い状態をうつ病と呼んでいます。
うつ病は気分(感情)障害の一種であり、気分(感情)障害の認定基準が用いられます。
ご病気の特徴として、症状が繰り返すことから、障害認定の際には「障害認定日時点で示す自覚的症状および他覚的所見だけで認定するのではなく、症状の経過、日常生活の状態を十分考慮して」審査されます。
(うつ病の症状)
分類 | 代表的な症状 |
---|---|
自分で感じる症状 (自覚的症状) | 憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安である、イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない、細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める、物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない |
周囲から見てわかる症状 (他覚的所見) | 表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える |
体に出る症状 | 食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、動悸、胃の不快感、便秘がち、めまい、口が渇く |
厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」より
(宮岡等:内科医のための精神症状の見方と対応、医学書院、1995を改変)
なお、障害年金の診断書におけるうつ状態は下記症状を記載します。
1.思考・運動制止
思考や決断力などの精神活動が停滞し,会話の減少,思考過程の遅延や緩慢な動作となって現れる症状を言います。根気がない、集中できない、決断ができない、億劫や面倒などと訴える症状です。重症になると、口数が極端に減って行動も不活発となり,寝床から動かなくなることもあります。
2.刺激性、興奮
イライラする、怒りっぽくなる症状
3.憂うつ気分
「気分が沈む」「気分が重い」「ゆううつだ」などと訴える症状
4.自殺企図(じさつきと)
飛び降り、首つり、リストカット、大量服薬など様々な手段により、実際に自殺を企てる症状。なお、自傷行為と自殺企図は異なる症状です。
5.希死念慮(きしねんりょ)
自らの死を願う気持。「死にたい」と直接的に言う場合以外に、「ずっと眠りたい」、「消えたい」、「車にひかれたら楽だろうな」など消極的に死を意識している状態も含まれます。
6.その他
等級 | 障害認定基準の規定 | 大雑把に言うと・・・ |
---|---|---|
1級 | 高度の気分、意欲・行動の障害及び高度の思考障害の病相期があり、かつ、これが持続したり、ひんぱんに繰り返したりするため、常時の援助が必要な状態 | うつ病で身の回りのことがほとんど出来ない状態 |
2級 | 気分、意欲・行動の障害及び思考障害の病相期があり、かつ、これが持続したり又はひんぱんに繰り返したりするため、日常生活が著しい制限を受ける状態 | うつ病で、日常生活が著しい制限を受ける状態 |
3級 | 気分、意欲・行動の障害及び思考障害の病相期があり、その病状は著しくないが、これが持続したり又は繰り返し、労働が制限を受ける状態 | うつ病で労働が制限を受ける状態 |
障害年金の診断書では、うつ病による日常生活能力への影響を次の7つの項目で医師が判定します。
判定項目 | 例示 |
---|---|
適切な食事 | ・配ぜんと片付けも含めて3度の食事をバランスよく摂れるか |
身辺の清潔保持 | ・洗面、洗髪、入浴等の身体の衛生保持や着替え等ができるか ・自室の清掃や片付けができるか |
金銭管理と買い物 | ・金銭を独力で適切に管理し、やりくりがほぼできるか ・一人で買い物が可能であり、計画的な買い物がほぼできるか |
通院と服薬 | ・規則的に通院や服薬を行い、病状等を主治医に伝えることができるか |
他人との意思伝達及び対人関係 | ・他人の話を聞く、自分の意思を相手に伝える、集団的行動が行えるか |
身辺の安全保持及び危機対応 | ・事故等の危険から身を守る能力があるか ・通常と異なる事態となった時に他人に援助を求めるなどを含めて、適正に対応することができるか |
社会性 | ・銀行での金銭の出し入れや公共施設等の利用が一人で可能か ・社会生活に必要な手続が行えるか |
上記は項目ごとに一人暮らしを想定して次の4つの指標で評価します。
1.できる
2.自発的にできるが時には助言や指導を必要とする
3.自発的かつ適正に行うことはできないが助言や指導があればできる
4.助言や指導をしてもできない若しくは行わない
うつ病の障害認定基準では、「仕事をしている場合については仕事の種類、内容、就労状況、仕事場で受けている援助の内容、他の従業員との意思疎通の状況等を十分確認して日常生活能力を判断する」としています。
しかし就労できることは一般的に「日常生活能力が高い」と評価されてしまうのも事実です。したがってうつ病で仕事に支障が出ている状況を診断書で正確に示していくことが必要になります。
【就労状況の調査項目】
・勤務先(一般企業、就労支援施設、その他)
・雇用体系(障害者雇用、一般雇用、自営、その他)
・勤続年数
・仕事の頻度(週に〇日、月に○○日)、出勤日数(障害認定日の前月と前々月)
・ひと月の給与
・職種、仕事の内容
・仕事場での援助の状況や意思疎通の状況
・就労の状況(欠勤・早退・遅刻の状況を含む)
・就労により日常生活能力が著しく低下した場合はその状況
・通勤方法、通勤時間
・仕事中、仕事が終わった時の体の状態 等
参考:等級判定ガイドラインより
・ 就労系障害福祉サービス(就労継続支援A型、就労継続支援B型)及び障害者雇用制度による就労については、1級または2級の可能性を検討する。 就労移行支援についても同様とする。
・ 障害者雇用制度を利用しない一般企業や自営・家業等で就労している場合でも、就労系障害福祉サービスや障害者雇用制度における支援と同程度の援助を受けて就労している場合は、2級の可能性を検討する。
障害認定では上記の「日常生活能力の判定」、「日常生活能力の程度」、「就労している場合には就労状況」と共に下記の項目を総合的に評価して等級が決定されます。
項目 | 考慮する要素 | 具体的な内容 (等級判定ガイドラインより) |
---|---|---|
現在の病状又は状態 | うつ病については、現在の症状だけでなく、症状の経過(病相期間、頻度、発病時からの状況、最近1年程度の症状の変動状況など)及びそれによる日常生活活動等の状態や予後の見通しを考慮する | 適切な治療を行っても症状が改善せずに、重篤なそうやうつの症状が長期間持続したり、頻繁に繰り返している場合は、1級または2級の可能性を検討。 |
療養状況 | ・通院の状況(頻度、治療内容など) | ・病棟内で、本人の安全確保などのために、常時個別の援助が継続して必要な場合は1級の可能性を検討。 ・在宅で、家族や重度訪問介護等から 常時援助を受けて療養している場合は1級または2級の可能性を検討。 |
生活環境 | ・家族等の日常生活上の援助や福祉サービスの有無 ・一人暮らしの場合、その理由や一人暮らしになった時期 | ・一人暮らしであっても、日常的に家族等の援助や福祉サービスを受けることによって生活できている場合は、それらの支援の状況を踏まえて2級の可能性を検討。また家族等の援助や福祉サービスを受けていない場合であっても、その必要性を考慮。 |
うつ病の障害年金受給事例を紹介します。(うつ病の受給事例はこちら)
【お客様事例紹介:うつ病 横浜市保土ヶ谷区の方】
①女性(40代)無職 保土ケ谷区
②傷病名:うつ病
③障害厚生年金2級
④年金額:123万円
⑤遡及額:350万円
⑥支給月から更新月までの総支給額:約300万円
ご本人様からの依頼。ご本人様は抑うつ気分、不安感、働けなくなった自分を責める行為、疲労感と倦怠感が出現し、8年前に初診、4回転医されました。転居は1回、東京都から横浜市保土ヶ谷区に転居されていました。初診のA病院、2番目のBクリニックともカルテが廃棄されており、受診状況等証明書を取得することができませんでした。以上2つの病院について受診状況等証明書が添付できない申立書を用意しました。次のC病院にて、A病院からの紹介状が残っていて、その紹介状で初診の経緯が証明できました。
当事務所は「完全フルサポート」を行っています。地域が異なる4つの医療機関にお伺いしてして状況調査を行いました。
「体調が悪く、自分で書類を用意することは出来ませんでした。横浜戸塚障害年金サポートセンター様は東京の病院まで訪問していただけました。またすべて聞き取りが中心であり、何度も面会していただけました。ありがとうございます。」(ご本人様のメールより転記)
(お客様の許可を得て掲載しています。)
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横浜戸塚障害年金サポートセンターは、横浜市を中心に、うつ病とその合併症に特化した障害年金申請代理業務をご提供しています。どうぞお気軽にお問合せ・ご相談ください。(お問い合わせはこちら)
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(更新日:令和7年1月14日)
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